2011年6月9日木曜日

ホスピタルアート

医療と芸術の組み合わせからホスピタルアートについて調べてみようと思ったのですが、そもそもホスピタルアートってなんぞやという話です。

私がこの言葉自体を知ったのは本当につい最近で、今、徳島県立近代美術館で、森口ゆたかさんという方が展覧会をされているのですが、病院や医療福祉現場にアートを届ける活動をしていらっしゃる方で、実際のホスピタルアート作品の一部や、それに影響を受けた作品を見て、こういう概念があるのだなと初めて意識しました。

そういわれてみれば、近場だと徳島大学病院にもホスピタルギャラリーってあったなと。
詳しく定義を知らなかったので、とりあえずネットでざっくりと調べてみたところ、どうやら日本では最近広まってきているアートの在り方のようで。
  
『外部から寄贈された絵画を壁に飾るだけでなく、病院側が主体的に絵画や音楽などの芸術を取り入れ、患者の視点にあった施設の環境改善に取り組む動き。芸術の力を借りて、患者の心を癒す方法が注目されている。欧米で約30年前に広まったが、日本でも最近小児科を中心に導入する病院が増えている。
絵画や造形作品だけでなく、音楽や映像など幅広い分野の芸術を通して医療現場を快適な空間にすることを目指す動きでもある。』
参考:http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2006000337(2011/06/09)

これだけ見ると芸術ではあるけど、技術的な側面はなさそう・・・に思えます。
それでも、あえてこのテーマを選んだのは、直接的でなくても医療技術に関する問題と、芸術というものが融合することで出てきたアートの新しい形だと感じたからです。

医療技術というのはアナログ、デジタル両方の側面を持っていると思います。
直接自分の目で見て診断する、機械を使って診断する。
機械化されて診療がどんどん便利になる一方で、患者さんだけでなく医療機関の内部でも深く話す機会が減ってきて、互いの信頼関係が希薄になっている気がします。私は昔から医療がすごく身近な存在だったけれど、いざ実際に自分が勉強してみたとき、思ってたのと違うなあ・・・と。

現場を快適にすることは、互いの関係をより良くすることにもつながるのではないかと。このあたりを掘り下げていくことで、これから先自分のやっていきたいことが見えてくると良いなと思ってます。

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